10歳という多感な時期に直面する様々な疑問や悩みに、哲学者たちの言葉をヒントに答える一冊
10歳という多感な時期は、学校生活、友達関係、いじめ、生きることの意味など、様々な疑問や悩みを抱えるものです。大人にとっても難しい課題に直面することもあるでしょう。
そんな時に役立つのが、本書「10歳の君に贈る、心を強くする26の言葉: 哲学者から学ぶ生きるヒント」です。
古代ギリシャから現代までの哲学者たちの言葉を通して、10歳の子供が抱える26のリアルな悩みや疑問に答えてくれます。
例えば、「どうして勉強しなければいけないの?」、「どうしていじめがなくならないの?」、「生きている意味はあるの?」といった、学校の先生や親がなかなか答えられないような質問にも、哲学を通して分かりやすく解説しています。
「考える力」を育てることを目的とした構成
本書は、単に答えを与えるだけでなく、「考える力」を育てることを目的としています。
各章では、まず子供たちが抱きやすい疑問が紹介され、次に哲学者たちの言葉がわかりやすく解説されます。そして最後に、「じゃあ、どうすればいいの?」という問いかけで、子供自身が考えるためのヒントを与えています。
第1章 自分について考える
運動が苦手、勉強ができない、自分の言葉で上手く話せないなど、自分自身について悩む子供たちに、ソクラテス、デカルト、アリストテレスなどの言葉を通して、「自分らしさ」とは何か、「自分自身を信じる」とはどういうことなのかを考えさせてくれます。
第2章 友達について考える
友達ができない、友達が他の友達と仲良くしているとムカムカしてしまうなど、友達関係の悩みについて、プラトン、カント、ショーペンハウアーなどの言葉を通して、「本当の友達とは誰か」、**「人を思いやる心」**の大切さについて学んでいきます。
第3章 悪について考える
どうしてルールを守らなければいけないのか、人に優しくしなければならないのかなど、道徳的な問題について、孔子、イエス・キリスト、ニーチェなどの言葉を通して、「善悪の判断」、「正義とは何か」について考えていきます。
第4章 生き方について考える
どうして勉強しなければならないのか、苦手なことは諦めてはいけないのかなど、人生の指針となるような問題について、アリストテレス、ルソー、キルケゴールなどの言葉を通して、「自分の人生を生きる」とはどういうことなのか、「幸せを見つける」ためにはどうすればいいのかを考えていきます。
第5章 命について考える
心はどこにあるのか、花や木にも命はあるのかなど、命の神秘について、デカルト、スピノザ、ショーペンハウアーなどの言葉を通して、「死とは何か」、「命の尊さ」について考えていきます。
大人にとっても考えさせられる内容
本書の最後には、「岩村先生の哲学講座」として、人間の祖先であるホモ・サピエンスが生き残れた理由、物事の原因はすべて「目に見えない」こと、「ふたつの時間」を生きること、愛とは「心を受ける」ことなど、より深い哲学的な内容が解説されています。
10歳の子供だけでなく、大人にとっても、改めて考えさせられる内容ばかりです。
10歳という大切な時期を過ごす子供たちにとって、かけがえのない一冊
「10歳の君に贈る、心を強くする26の言葉: 哲学者から学ぶ生きるヒント」は、10歳という大切な時期を過ごす子供たちにとって、かけがえのない一冊となるでしょう。
そして、大人にとっても、子供と一緒に考えることで、自分自身の人生を振り返り、より深く考えるきっかけを与えてくれる本です。
ぜひ、ご家族で一緒に読んでみてください。